「うちの子、なんだか最近ずっとスマホの通知を気にしていて、1時間おきにパシャパシャと何かを撮影している……」
中高生のお子さんがいらっしゃるご家庭で、そんな光景を見かけたことはありませんか?
何度もスマホを手にして部屋や自分の顔を映している姿を見ると、「怪しいアプリにハマっているんじゃないかしら」「プライバシーは大丈夫なの?」と心配になってしまいますよね。
実はそれ、今Z世代(特に中高生)の間で爆発的な大ブームとなっている韓国発のSNSアプリ「setlog(セットログ)」かもしれません。
「聞いたことがない名前だけど、危険なアプリなの?」と不安に思う保護者の方も多いかと思いますが、結論から言うと、setlog自体は詐欺や悪質なアプリではなく、招待した身内だけで動画を共有するクローズドな仕組みになっています。
しかし、その独特なルールや仕組みゆえに、知っておかないと思わぬトラブルや事故に巻き込まれてしまうリスクが潜んでいるのも事実です。
この記事では、大流行中のアプリ「setlog」の仕組みや人気の理由から、保護者や本人が知っておくべきリスク、そして親子で安心して楽しむための優しい対策法まで、じっくり丁寧に解説していきますね。
setlog(セットログ)とは?基本の仕組みと流行の理由
まずは、「setlogってどんなアプリなの?」という基本的な仕組みから紐解いていきましょう。
setlogは、親しい友達同士で最大12人までの「ログ」と呼ばれるグループを作り、お互いの日常をリアルタイムの短尺動画(Vlog)で共有し合うアプリです。
開発・運営しているのは韓国の「New Chat Inc.」という企業で、韓国のZ世代から人気に火がつき、有名K-POPアイドルが愛用していることがSNSで拡散されたことで、日本の10代の間でも一気に広まりました。
使い方はとってもユニークで、次のような特徴を持っています。
- 1時間ごとのランダム通知: アプリから突然「今を記録しよう!」という通知が届きます。
- 2〜4秒の短尺動画を撮影: 通知が来たら、インカメラ(自分の顔)とアウトカメラ(目の前の風景)を同時に使って、ほんの数秒の動画をその場で撮影します。
- 自動でVlogが完成: 1日の終わりになると、メンバー全員が撮影したその日の動画が自動的に1つの分割画面形式のVlog(動画ブログ)として編集され、グループ内で共有されます。
- 「盛れない」リアルな日常: 過去に撮影して加工した写真をアルバムから選んで載せることはできません。今その場の「素の日常」しか投稿できない仕組みになっています。
少し前に「盛らないSNS」として話題になったBeReal(ビーリアル)の動画版・グループ版のような位置づけですね。
「気心の知れた仲良しグループだけで、お互いのリアルな今を感じあえる」という安心感と手軽さが、友達とのつながりを大切にする中高生たちの心にぐっと刺さったようです。
setlog(セットログ)のリアルな口コミ・評判まとめ
実際にsetlogを使っている10代のユーザーや、その様子を見守る保護者の間では、どのような声が上がっているのでしょうか。好意的な口コミと不安な声の両方を集めてみました。
好意的な口コミ:「気を使わなくて楽しい!」
- 「加工しなくていいからラク!友達の飾らない日常が見れてすごく親近感がわく」
- 「1日の終わりに自動で動画がまとめられるのが、まるで青春の思い出アルバムみたいで嬉しい」
- 「見知らぬ人に見られる心配がないから、Twitter(現X)やInstagramより気楽に投稿できる」
このように、大勢に見られるオープンなSNSに疲れてしまった若者にとって、「親しい仲間内だけで完結する」という安心感が大きな魅力になっているようです。
不安・心配な口コミ:「いつ撮影されるかヒヤヒヤする」
- 「ランダム通知だから、授業中や部活中に鳴ると焦る」
- 「友達が入浴中や着替え中にうっかり撮影しちゃったって聞いて、ちょっと怖くなった」
- 「1時間おきにスマホをチェックしなきゃいけないから、勉強に集中できない……」
便利で楽しい反面、通知のタイミングが読めないことによる事故や、スマホ依存への懸念を口にするユーザーも少なくありません。
setlog(セットログ)に危険性はある?知っておくべき3つのリスク
アプリ自体が悪質ではないとはいえ、リアルタイム撮影や動画共有という性質上、構造的に注意しなければならないリスクがいくつか存在します。
項目ごとに分かりやすく検証してみましょう。
1. 個人情報・自宅や通学路の写り込みリスク
setlogの最大の特徴である「インカメラとアウトカメラの同時撮影」は、自分の表情だけでなく、自分の目の前にある景色もすべて記録します。
仲良しの友達グループ内だけだからと油断していると、背景に映った学校の教室の様子、近所の特徴的な建物、駅の看板、さらには机の上に置いてある生徒手帳や書類の名前などがクッキリ映り込んでしまうことがあります。
動画は静止画(写真)よりも一瞬の画面で得られる情報量が多いため、思わぬところから自宅や通学路が特定されてしまう危険性があります。
2. 意図しない撮影・うっかり投稿事故のリスク
1時間おきという短いペースで通知が来るため、子供たちは「通知が来たらすぐ撮らなきゃ!」という焦りを感じやすくなります。
その結果、お風呂に入っている最中や服を着替えている最中、あるいはトイレの中など、本来撮影すべきではないプライベートすぎる場面でうっかりカメラを起動してしまう事故が報告されています。
海外の消費者保護団体からも、こうした「リアルタイム通知型アプリ」特有のハプニング事故について注意喚起が出されています。
また、「12人までのグループだから安心」と思っていても、メンバーの誰かが動画をスクリーンショットしたり画面録画(画面キャプチャ)したりして、SNS上に流出させてしまう可能性はゼロではありません。
グループの招待コードが知らない人に渡ってしまう危険性も考慮しておく必要があります。
3. 海外企業によるデータ取り扱い(プライバシーポリシー)
setlogの運営元は韓国の企業(New Chat Inc.)です。
アプリで撮影された動画やアカウント情報は、基本的に韓国にあるサーバーで保管・処理されていると推測されます。
この場合、日本の個人情報保護法だけでなく、韓国の個人情報保護法(PIPA)などの法律が適用されるケースがあります。
日本のユーザーに対してデータの海外移転(国境を越えたデータの管理)に関する説明が十分になされているかという点については、保護者として頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
setlog(セットログ)は結局安全?保護者と本人が取るべき対策
ここまでリスクをお伝えしてきましたが、setlogは「信頼できる決まった友達同士で、ルールを守って使う分にはとても楽しく安全なコミュニケーションツール」と言えます。
決してアプリそのものを禁止したり排除したりする必要はありません。
大事なのは、リスクを理解した上で「親子でルールを決めて安全に使うこと」です。ご家庭で実践できる優しい防犯対策をまとめました。
1. グループのメンバーは「本当に信頼できる親友」だけに絞る
アプリ内で作るグループ(ログ)のメンバーは、クラスの仲良しグループや部活の親友など、「普段から直接会って話せる信頼できる友達」だけに限定させましょう。
SNSで知り合っただけの顔も知らない相手や、あまり話したことがない人を招待コードで入れるのは避けるよう伝えてみてください。
2. 「通知が来ても今すぐ撮らなくていい」と教える
子どもたちは「通知にすぐ反応しないとグループから浮いてしまうかも」と焦りがちです。
「お風呂に入っているときや勉強中、着替え中のときは無理して撮らなくて大丈夫だよ」「自分のプライベートな時間を優先していいんだよ」と優しく声をかけてあげてください。
これだけで、うっかり事故の8割以上を防ぐことができます。
3. 自宅の特定につながるものは画面から外す
家の中で撮影するときは、窓の外の風景や、自分の部屋の独特な壁紙、学校の制服、名前が書かれたプリントなどが映らないよう、壁に向かって撮影するなどの工夫をアドバイスしてあげましょう。
4. お風呂や脱衣所、ベッドにはスマホを持ち込まない
うっかり事故を予防する一番簡単な方法は、「危険な場所にはスマホを持ち込まない」ことです。お風呂に入る前や着替えるときは、スマホをリビングの机の上に置いておくというシンプルなルールを家族で作るのがおすすめです。
不安な場合の相談窓口
「うっかり恥ずかしい動画を投稿してしまった」「友達にスクリーンショットで保存されて広められそう」といったトラブルが起きてしまった場合は、一人で抱え込まず、すぐに適切な相談窓口を頼りましょう。
- 学校の先生・スクールカウンセラー: クラス内や部活内のグループトラブルであれば、まずは学校へ相談するのが最もスピーディーです。
- 警察相談専用電話「#9110」: 盗撮や脅迫、悪質な拡散などの犯罪性が疑われる場合は、全国共通の警察相談窓口へ電話してください。
- 法務局 人権相談窓口(子どもの人権110番): インターネット上のプライバシー侵害やいじめに関する相談に優しく乗ってくれます。(フリーダイヤル:0120-007-110)
- 違法・有害情報相談センター: ネット上に流出してしまった画像や動画の削除依頼についてのアドバイスをもらえます。
まとめ:ルールと優しさを持って、安心・安全な思い出作りを
中高生の間で大流行している「setlog(セットログ)」は、決して危険な悪質アプリではなく、若者たちが新しい青春の思い出を残すための魅力的なコミュニケーションツールです。
ただし、1時間ごとのリアルタイム撮影やイン・アウトカメラ同時撮影という仕組み上、個人情報の写り込みやお風呂場での誤撮影といった事故のリスクは常に隣り合わせにあります。
子どもたちの「友達と楽しみたい!」という純粋な気持ちを尊重しつつ、「信頼できる友達だけと繋がる」「無理してすぐ撮らなくていい」「プライベートな場所ではスマホを置く」といった優しいお約束を親子で話し合ってみてくださいね。正しい知識とルールを味方につけて、安心で楽しいネットライフを応援していきましょう。
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